令和2年度 3学期始業式

1月7日(木)令和2年度3学期始業式が行われました。新型コロナウイルス感染症対策として、始業式を放送にて実施しました。式後、引き続き、新型コロナウイルス感染症の予防について、注意事項を伝えました。

3学期始業式式辞

  皆さんおはようございます。

 今年の冬休みは、新型コロナウイルス感染症対策をとりつつ、穏やかに新年を迎えられたことと思います。今日、元気に登校してきてくれていることを、とても嬉しく思います。

 新たな年の初めですから、多くの生徒が、「今年は、こんな一年にしてみよう」などと、心を新たにしていることでしょう。

 少しでもそのようなことを考えることができていれば、きっと、これからの学校生活を、さらに楽しく、生き活きと前向きに取り組んでいけるのではないかと思います。まだ、考えられていなかった生徒は、是非考えてみてください。

 令和3年、私は、皆さん”一人一人の「良さ」が輝く”一年にしてもらいたいと思っています。皆さんそれぞれに、必ず「良さ」、良いところがあります。

その「良さ」を大切に、生かして欲しいと思うのです。どうすれば、一人一人の「良さ」を輝かせることができるのでしょう。

 まずは、各自で真剣に「今の自分の行動に、納得しているのか」、「このままの自分でいいのか」など振り返ることが大切です。そして、自分の納得できていない部分をあらためようと努力することが必要です。

 そうした中で、学校や家庭、さらに地域で、一緒に生活している人々が、互いに一人一人の「良さ」を見つけ合うことから、心が安らぎ、意欲が高まるのではないかと思います。

 人には、自分で気づいている「良さ」もあるかと思いますが、自分では気づいていない「良さ」もたくさんあります。一人一人が周りの人や相手の「良さ」を見つければ、きっと、誰かが自分の「良さ」を見つけてくれると思います。

 そして、互いに「あなたには、こんな良いところがあるよね」と、伝え合えることができれば、どんなにみんなの心の栄養となるでしょう。また、その人にとっては、自信となり頑張ろうとするエネルギーになるのです。

 日々の生活の中で、自分の思い通りにならない時に、「人のせい」にしてしまうような想いになってしまうことがあるかと思いますが、そのようなネガティブな発想では、さらに悪循環になってしまうことを経験したことがあるかと思います。そうなってしまったことを、「人のせい」にするのではなく、冷静にその場のことを考え、関係している周りの人の「良さ」を見つけ続けることで、心が和らぎ、解決につながることになるでしょう。

 どうでしょう、皆さん思い当たることがありませんか。私にもあります。  高校生という時期は、子どもから大人へと成長する時です。小さい頃、大人や周りの方々に「甘えて」育てていただいたことは、成長過程の中では、とっても大切なことですが、これから大人の仲間入りをしようとする高校生にとっては、自分のことだけ考えて周りのことが考えられていない「甘え」は、社会からは受け入れていただけないことなのです。

 だからこそ、高校生活の中で、周りの友達や先生、地域の方とのつながりを大切にし、自分の思うようにいかない事が起きたとしても、周りの一人一人の「良さ」を互いに見つけ合うことで、心が安らぎ、より良い解決につながるのではないかと思います。

 今年度の締めくくりの3学期が始まります。新型コロナウイルス感染症は、まだまだ予断を許さない状況が続いており、みんなが自分にできる防衛策を精一杯努めていかなければいけません。

 3年生には、就職先、進学先など、先を見据えた活動により、最後の納得いく頑張りで、最高学年としての誇りを見せてもらいたいと思っています。

 そして、1・2年生には、一年間の集大成として、将来の自分の進路のことを考え、検定、コンテスト、委員会活動、部活動などに勇気を出してチャレンジし、腰を据えてじっくりと取り組んで欲しいと思っています。

 あらためて、この3学期は、一人一人の「やる気」を前面に出し、高校生の学びの原点である授業を大切にし、各自の夢に向けて勇気ある一歩を踏み出してください。頑張りましょう!!