校長挨拶Greetings from the Principal

校長挨拶 妹尾 和弘

「今、ここで」

本校の前身「観生女学校」は、1908(明治41)年に村立として創立されました。さらにさかのぼれば、1773(安永2)年に儒学者西山拙斎先生によって開かれた「欽塾」にたどり着きます。その塾生肄業課程には、次のように日課が定められています。

「早晨より飯後にいたるまで生書を読む。・・・早朝から朝食後にいたるまでの間、まだ読まぬ書物を読む。多読しようと欲張らず、当然のことながら、少しずつでもよいからよく理解するよう熟読することが大切だ。午後から晩にいたるまでの間は、ものの道理を説いた書物を読む。夜間には詩文集をじっくりと味わい読む。それとともに自分でも 詩を作ったり、文章をつづったりすることを学ぶ。これまで同様、ここでも多読しようと欲張らず、ただ読んだ事柄についてその意味を十分理解することを主眼とし・・・(略)」

この欽塾の精神は、平成8年に改編された総合学科へと引き継がれ、現代の生徒の中で具体化されていきました。私自身、昭和60年から平成12年までの15年間、この鴨方高校でお世話になりました。その間、生徒と「今、ここで」どう生きるかということを真剣に追い求めてきました。幸いにもそれらの活動は、『私の目は死んでない!』(評論社)、『続 朝の読書が奇跡を生んだ』(高文研)、『心を育てる 朝の読書』(教育開発研究所)などの書物で紹介することができました。そして、現在多数の卒業生が日本各地で想像力と創造力を発揮し、社会に貢献してくれているのも頼もしい限りです。

それ以後の15年の間に、「産業社会と人間」をはじめとする総合学科が目指した教育は全国の高校に広がり、単位制の学校が増え、すべての学校が「総合的な学習の時間」を設け、多くの学校で「課題研究」を行い、「キャリア教育」に力を入れるようになってきました。

「自ら学び、自ら考え、自ら行動する」子どもの育成は、人間社会の永遠のテーマです。真の人間教育のために今ここで何ができるか、もう一度原点に帰り、生徒、教職員、保護者が一丸となって取り組んでいく所存でございます。地域の皆様、学校関係者の皆様、どうか本校の教育にご理解とご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

校長 妹尾 和弘

鴨方高校の活動が載っている書籍

私の目は死んでない!

私の目は死んでない!
評論社
マンガ、私の目は死んでない!

マンガ、私の目は死んでない!
学事出版
心・を・育・て・る 朝の読書

心・を・育・て・る 朝の読書
教育開発研究所
続 朝の読書が奇跡を生んだ

続 朝の読書が奇跡を生んだ
高文研