1年避難訓練

4月24日(水)6限に1年生対象の避難訓練を行いました。この訓練は、災害時にとるべき行動や、校内の避難経路を確認することを目的としています。雨の影響で体育館への避難となりましたが、避難完了までにかかった時間は4分01秒で、緊張感を持って訓練することができました。その後、教頭先生から災害時の行動で心がけることについて講話を聞きました。もしもの時に備えて、自発的に行動できる習慣を身につけてほしいと思います。


お世話になった先生方への退任式が行われました。

4月11日(木)、本校でお世話になった先生方の退任式が、体育館で行われました。

退任の先生方は、鴨方高校での思い出や、生徒へのメッセージ、新任校への意気込みなど、それぞれの先生らしい言葉で話をしてくださいました。生徒も退任の先生方に視線を向け、先生方の話を真剣に聞きながら、先生との思い出を振り返る時間となりました。 その後BGMが流れる生徒の花道の間を、生徒会の生徒から贈られた花束を抱えて、退任の先生方は笑顔で退場されました。


令和6年度対面式が行われました。

4月11日(水)、対面式が行われました。2・3年生を代表して生徒会長から1年生へ、「いろいろなことにチャレンジして鴨方高校での生活を一生懸命楽しんでください。」という歓迎の言葉が述べられました。その言葉を受け、1年生代表からは「一日も早く学校生活に慣れ、部活動や生徒会行事などを通して先輩方と交流を深め、たくさんの思い出を作っていきたいと思います。」とあいさつがありました。


令和6年度入学式を本校体育館で挙行しました

4月9日(火)令和6年度入学式が本校体育館で挙行されました。今年度は29期生 95名が、鴨方高校の新たな仲間に加わりました。それぞれが決意や目標を胸に抱き、鴨高生としての一歩を踏み出しました。校長先生のお話を真剣に聞く姿は清々しく、頼もしく思いました。

久常宏栄校長 式辞

 すがすがしい春の息吹を感じる今日の佳き日、PTA会長山下亜希子様をはじめ、多くの保護者の皆様に御臨席いただき、岡山県立鴨方高等学校令和六年度入学式をかくも厳粛に挙行できますことは、本校関係者にとりまして大きな喜びであります。

保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお慶び申し上げます。

ただ今、入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。希望に眼を輝かせ新たな一歩を踏み出そうとする皆さんを本校に迎えることを、嬉しくそして頼もしく感じています。

本校は、明治四十一年に創立された観生(かんせい)女学校に始まり、教育熱心なこの鴨方の地で、創立百十七年を迎えた伝統ある高等学校です。二万二千人を超える卒業生の方々は、地元浅口市はもちろん、全国各地で活躍しておられます。新入生の皆さんは、そうした歴史と伝統ある本校に入学したことを誇りに思い、鴨方高校生としての自覚をもって、限りない可能性を求めて、様々な活動に取り組んでください。

さて、皆さんは九年間の義務教育を終え今日から高校生になります。昨年まで学んできた義務教育と今日から始まる高校教育では何が違うと思いますか。子どもが小学校、中学校で学ぶ義務があるわけではありません。義務教育とは、保護者が子どもを小学校、中学校で学ばせる義務を負うものです。しかし、高校は違います。皆さんの保護者には、皆さんを高校で学ばせる義務はありません。保護者の皆さんが高校に通わせてくださるのは、皆さんが自らの意思で選択した「高校で学びたい」との思いを叶えるためなのです。皆さんには、この保護者の思いに応える義務があります。では、どのようにすれば保護者の皆さんの思いに応えられるでしょうか。

それは、高校生になった皆さん一人一人が志を立て、その実現に向けて本校での学びに真摯に向き合うことです。

ただ、志を立てるといってもまだ夢が見つからない、自分が何をしたいのかわからないという人もいるかもしれません。しかし、心配することはありません。本校では、皆さんが自らを高めることができる様々な環境を用意しています。総合学科の特長を生かし4系列9モデルの一人一人にあった実践的な学びを提供するとともに、地域の協力のもと、多くの体験活動や本物に触れる機会がたくさんあります。多様な価値観に触れる中で皆さんが本当にやりたいことが見つかるはずです。そして、ここに集う仲間たちと語りあい、互いに切磋琢磨すれば、自らの視野を広げ、人間力を高めることができます。

入学にあたり、皆さんが本校での高校生活をより豊かにするために二つのことをお願いします。

一つ目は「自分を大切にすること」です。

自分を大切にするとは、「私はかけがえのない存在である」ということを自覚することです。同じようにあなたの隣にいる同級生も、そして、ここにいるすべての人がかけがえのない存在です。かけがえのない存在同士、お互いに思いやりを持って高校生活を送ってもらいたいと思います。また、かけがえのない存在であると同時に、「可能性を秘めた原石」であることも自覚してください。決して、自分なんてと・・思わずに、自分の可能性を信じて自分磨きをすることも自分を大切にすることになります。

二つ目は「チャレンジすること」です。これが自分を磨く方法の一つです。チャレンジは大きなことでなくてかまいません。自分から声をかけてみよう、新しい部活動に入ってみよう、地域でボランティアをやってみようなど、人によって異なると思いますが、それぞれが一歩踏み出しチャレンジしましょう。一歩踏み出すと見える景色も変わってきます。チャレンジすることで皆さんの将来も変わってくるはずです。もし、うまくいかなかったらどうしようと心配するかもしれませんが、大丈夫です。失敗は、次にどうすればいいか考えるヒントになる貴重な体験です。高校三年間で多くの経験することが社会に出てから、打たれ強くしぶとい人間に成長させてくれます。

これから三年間の過ごし方で、皆さんの人生が変わります。すべての人に平等に与えられているこの三年間という時間を、どのように過ごすかはあなた次第です。あなたの未来はあなたに託されています。

彫刻家で詩人の高村光太郎の詩の一文を紹介します。

「僕の前には道がない 

僕の後ろに道はできる」

皆さんもここ鴨方高校で自らが歩んで「自分の道」をつくっていきましょう。

最後に保護者の皆様にお願いがあります。高校での三年間は、人生の方向性を決定する上でとても大切な、また、悩みや苦しみの多い時期でもあります。御家庭におかれましても、お子様が自分の考えを自分の言葉でしっかりと伝えられるように御支援いただき、自立を後押ししていただきたいと思います。本校では、全ての教職員が力を結集して、お子様一人一人を大切にし、大人、すなわち「自己決定できる存在」へと成長させるとともに、社会へ円滑に踏み出していけるよう全力でサポートします。どうか保護者の皆様方におかれましても、本校と緊密な連携を図っていただきますとともに、力強い御支援、御協力をいただきますようお願い申し上げます。 入学式にあたり、本日入学された生徒の皆さんが、本校で大きく成長し、地域社会に貢献できる人材として育つことを祈念し、式辞といたします。