令和3年度 着任式・新任式・1学期始業式が行われました

4月8日、感染症対策を十分に行った体育館で、令和3年度の着任式・新任式・1学期始業式が行われました。新しい教職員を迎え、新体制での新年度の始まりです。校長先生からは、魅力ある鴨方高校にするために3つのことをお話してくださいました。生徒のみなさんは、それぞれ高い目標を掲げ、充実した高校生活となるように頑張りましょう。

校長式辞

私は、鴨方高校の将来について夢を見ることがあります。どういった夢かというと、「鴨方高校が山陽本線沿いの学校の中ですごい人気校になっていて、生徒が授業中も全員前向きに取り組んでいて、放課後も部・生徒会・委員会などで生き生きと活動している。」というものです。

本校の施設・設備・立地条件などは、岡山県下でもすべてが、かなりの良い条件の学校です。そうである以上、その夢は、まったく無理なものではないと考えられます。生徒の皆さんが、大人になって年をとった時、本当にそれが実現したときに、「あのとき校長が大変なことを言ったけど、その時、生徒と先生が力を合わせて頑張ったんよ。」なんて言えたら、これほど楽しいことはないとは思いませんか。このことを実現するためには、先生方だけが頑張ったのでは実現しません。生徒の皆さんの力が必要です。

そこで3つのことを私から話しておきたいと思います。

1つめは、授業を大切にすることです。高等学校へは、勉強をするために来ているはずです。いろいろなことが影響して、勉強に集中できない場面があるかと思いますが、もう少し我慢して、きちんと取り組んでみませんか。

一方、授業内容はよくわかっているけどそれ以上の努力をしようとしていない人、もう少し高い目標を持ちませんか。

人間は、できなかったことでも意識することによって少しずつできるようになり、習慣化することのできる動物です。

「鴨高生は授業を大切にする。」 頑張りましょう。

2つめは、学校でできる活動に積極的に取り組むことです。部活動でも生徒会活動でも委員会活動でもいいです。あるいは、ボランティア活動でもいいです。皆さんに「この1年、僕は、私は、勉強以外でも、これを頑張ったんだ。」というものを作ってほしいのです。高校生活の中に、一生懸命頑張ったということが一つだけでもいいので作って欲しいのです。

「鴨高生は授業以外の活動にも積極的に取り組む。」 頑張りましょう。

3つめは、将来の夢を持つということです。岡山県の教育委員会では「夢育」ということをこれから進めていく柱の一つとして掲げています。たとえ小さな「夢」でも自ら進んで「やってみたいな」「そうなりたいな」と思えることを見つけてほしいと思っています。そして、その夢を育みながら、挑戦していく経験を通して、意欲や自信などの「自分を高める力」をしっかりと養って欲しいと願っています。

「鴨高生は夢を持つ。」 頑張りましょう。

この3つのことが少しずつでもできるようになったら、皆さんは大人として成長したということになります。大人として成長するとまた新たな違ったレベルの課題や目標が見えてきます。そしてどんどん成長していって立派な社会人となった時、幸せな人生が歩めるようになるのです。3学期、3年生は卒業式、2年生は終業式で、必ずこのことを皆さんに問いかけます。その時ここにいる皆さん全員が成長していて、私をはじめ、先生方とともに「よく頑張ったなあ」と喜び合えることを願っています。 最後に、いよいよ3年生は自分の進路を決定する学年、2年生は中心となって学校で活動する学年となります。新型コロナウイルス感染症は、岡山県でもまだまだ終息には至っていません。皆さんが、充実した学校生活が送れるよう、自覚をもって行動し、健康に気をつけた日常生活を送ってくれることをお願いして、1学期始業式の式辞といたします。