
新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、本校では始業式および新入生歓迎式を放送にて実施いたしました。それぞれの式典にて、校長が在校生にあてたメッセージをご覧ください。
4月8日(水) 始業式
おはようございます。 皆さんには、3月1日から、突然でしたが、「新型コロナウイルス感染症対策」のため、学校を臨時休業とすることを伝えなければなりませんでした。 家庭で過ごす時間が十分あるこの機に、次の三つのことを、各自で考えたり、振り返ったりする時間として有効に活用して欲しいと、お手紙を出しました。それは、皆さんが、学校が始まった時に、きっと、新たな気持ちで、より充実した学校生活を送ることができるのではないかと思ったからです。
その一つ目は、“新年度からの目標を考えてみよう。”ということでした。 今までの生活の中で、思い浮かんだ将来の「夢」や「進路」を振り返り、それを実現させるためには、どんなことをすれば良いのか考えて欲しかったのです。
二つ目は、“「できた!」ということを増やす事を考えてみよう。”ということでした。 「分かった」「できるようになった」などの今までの喜びを思い出し、どんな姿勢で日々取り組めばそのような学校生活が過ごせるのかを考えて欲しかったのです。
三つ目は、“日々の自分の過ごし方を考えてみよう。”ということでした。 自分のことや周りの人たちのことを大切にするために、自分の「良いところ」「改めたほうが良いところ」を整理をして、納得できる「生き方」を考えてみて欲しかったのです。
今回の「臨時休業」の期間は、これらを少しでも振り返り、みんなにとって、自分の可能性を伸ばすことにつながる期間となったのではないでしょうか。 今日からまた、新たな一歩を踏み出してください。 校内の木々も草花も、皆さんを待ちかねていたように芽を吹いているのに気がつきましたか。草や木にとっても4月は、「心躍る春」なのです。 新年度の始まりは、心を新たにして、これから一年の学校生活をどのように過ごすかを考えて、腹を据えて、覚悟して、動き出そうとする時なのです。この動き出す時こそ、皆さんにとっては大事にしなければいけない場面なのです。
高等学校での活動の中で一番大切にしなければならないのはなのは、「授業」です。この「授業」にどう取り組むのか、その臨む姿勢から、授業内容の理解が深まり、学ぶことのおもしろさにつながるのです。 先生の話に、とにかく耳を傾けてみる。話を聞いてポイントとなるところを、必ずノートにとるよう心掛けてみるなど、何か学びの姿勢にこだわり、独自の学びの姿勢が習慣化された時に、きっと授業がさらに楽しくなり、もっと学びたいという意欲につながることと思います。 是非とも、授業に臨む姿勢について、今こそ、各自で真剣に考え実践してください。
結びに、新型コロナウイルス感染症の予防のため、本校のホームページでもお知らせしているとおり、4月10日から、通学の際の、列車内での混雑時間帯を避けるため、登校時間を一時間遅くしました。 日ごろから、集団感染防止のため3「密」と言われている「密閉空間」「密集場所」「密接場面」を、可能な限り避けるよう気をつけましょう。 それでは、皆さん一人一人が、母校となるこの鴨方高校の活動の中で、「きらり」と輝けるよう、我々教員もしっかりと応援していきたいと思っていますので、ともに頑張りましょう。
4月10日(金) 新入生歓迎式
昨日入学したばかりの、フレッシュな新入生の皆さんを迎え、本来であれば、さわやかな雰囲気の中で、体育館での対面式を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、このような、放送での「新入生歓迎式」として行うこととなりました。
さて、新入生の皆さん、先輩方とともに有意義な高校生活を送り、3年間、自分が思い描く「夢」に向かって、進めるように頑張ってください。 また、上級生の皆さん、新入生の皆さんに対して、どうか良い先輩、良い指導者として温かく接してください。新入生の皆さんが、新しい環境に早くなじみ、明るく、元気に高校生活を送っていくことができるように、先輩としての心配りをお願いしたいと思います。 新入生の皆さん、そして上級生の皆さん、部活動や委員会活動、さらに、鴨方高校の一大イベントである鴨高祭などでは、ともに学び、ともに成長する仲間だと考えて、お互いに積極的に関わり合って欲しいと思います。そのことが、鴨方高校の令和の時代の伝統を築いていくこととなると思います。 そして、もしかしたら、鴨方高校で出会った先輩と後輩が、一生続くような人間関係となっていくかもしれません。 そう思えば、人と人との出会いの一つ一つを、一期一会の気持ちで大切にしたいですね。 これから、本校での学校生活を送る上で、よき先輩、よき後輩として、お互いに頑張って、切磋琢磨して鴨方高校を盛り上げていきましょう。