校長挨拶 オープンスクール

平成30年7月25日 オープンスクール

オープニング校長挨拶

皆さんおはようございます。
このたびの7月豪雨により、被害に遭われたすべての皆さまへ心より、お悔やみ、お見舞い申し上げます。岡山県内で大きな被害が出ており、避難生活を余儀なくされている方など、改めてお見舞い申し上げます。
そのような中、ようこそ鴨方高校のオープンスクールに来てくださいました。ありがとうございます。
ありがとう。校門に、大きく「ありがとう」の懸垂幕が掲げられていたかと思いますが、「ありがとう」という言葉を見ると、きっと皆さんも、支えてくれている保護者、同じ学校で過ごした仲間、教えてくださった先生方、近所で声をかけてくださる方々などを思い浮かべるのではないかと思います。
人間は、みんな、周りの人たちに支えられて生きているんだ。「感謝の気持ち」がみんな心のどこかにはあるのではないかと思います。それを一言で言うと、「ありがとう」という言葉なのです。この言葉に支えられ、在校生は、心優しい生徒がたくさんいます。これが鴨方高校なのです。
鴨方高校は、ご存知のとおり、総合学科ということで、現在は、自分で系列を選択し、いろいろな将来の進路のベースとなる専門に、取り組むことができるようになっています。一般教養を含めた進学系列、福祉・生活系列、芸術系列、ビジネス情報系列があります。そのため、普通の高等学校に比べて多くの先生方が配置されています。いつもいらっしゃる常勤の先生方だけでも46人います。それは、授業の中に2人の先生に指導してもらえたり、少人数で授業を受けることができたりするようになっているからです。
そうした環境ですから、小学校、中学校で自分の思うように学べなかった生徒も、基礎的な学力をつけられるようになっているのです。各教科で、授業の中で基礎的なことを行う時間を設けており、今まで「わからなかった・理解できなかった」ことが、「わかるようになった」と笑顔になれるように、先生方は一生懸命授業の準備をし、丁寧に教えています。だから、安心して、授業に臨むことができるのです。また、終礼の時間帯の内10分間は、社会に出てからも役立つ一般常識的なことが学べるような時間に充てています。
小学校、中学校で思うように学べなかったけれど、純粋に学び直していきたい生徒にとっては、居心地の良い環境をつくらせていただいていると思います。
それから、「あさくち山環学プロジェクト」といって、地域との連携をする中で、鴨方麺祭りなどをはじめとした、多くのボランティア活動に、昨年は、延べ1000人が参加し、何らかのお役に立てたらと動いてくれています。 また、地域の様々な分野の専門家に来ていただき講義を行っていただいたり、逆に、地域に出向いていって、保育分野の生徒が、赤ちゃんサロンなどで、子ども達との遊びやおもちゃの制作などに携わらせていただいています。 さらに、地域の歴史を学んだり、地域の水質などの調査など自然環境を学んだりもしています。
そうした、校内での学習や校外での活動を行う中で、「今まで、人前に出ることや話すことが苦手でした」といっていた生徒が、鴨方高校に来て、一歩ずつ、少しずつ学んでいくことで、「自分を変えるきっかけとなりました」と言って笑顔で卒業してくれています。鴨方高校は、そんな、今までの自分から、さらに「自信」を持つことのできる自分になれる学校だと思います。是非とも、鴨方高校の仲間になっていただきたいと思います。
この後様々な体験がありますが、しっかり楽しんで、鴨方高校を知ってください。

保護者説明 校長挨拶

あらためて、この度の集中豪雨により、被災された皆様に、心からお見舞い申しあげますとともに、一日でも早く被災地が復興されることをお祈り申し上げます。
いかがだったでしょうか。先ほどの全体会で、学校の大まかなスタンスは、理解していただけたでしょうか。
総合学科ということで、現在、一般教養を含む進学系列の文系・理系、福祉・生活系列、芸術系列、ビジネス情報系列があり、最初は浅くかじり、次第に頑張りようによっては、深く学ぶことができるようになっています。
広範囲の専門があるため、単一の学科を持つ高等学校に比べて多くの常勤の教員(46人)が配置されています。当然、2人以上の教員で授業を行うティームティーチングや少人数学習が可能です。
そして、基礎学力の定着を図るために、「学び直し」学習を、各教科で行っています。また、終礼の時間帯が、15:35~15:55の20分間とっていますが、伝達事項を行うとともに、その内の10分間は、国語、数学、英語の学び直しをはじめ、一般常識を学ぶ時間に充てています。
そして、「鴨チャン」という期間を設け、全クラスが同一の教材を一週間かけて10分間学習で学び、一週間後に、各クラス対抗の統一テストを行って、競争をして学び合いを行っています。
小学校、中学校で躓いてしまったけれど、純粋にもう一度学び直していきたい生徒にとっては居心地の良い環境をつくらせていただいていると思っています。
ただ、今後この地域の中学生の数が大きく減少することでのあおりを受けることも考えられ、系列・モデルの発展的な組み替えも視野に入れていくことが必要かと考えています。今までの系列、モデルの中には、選択者の少ない系列やモデルもあるため、現実に即した、生徒のニーズに合った系列やモデルを模索し、専門の系列の発展的な縮小も考えなければと思っています。
また、あさくち山環学プロジェクトとして、地域との連携を模索しており、先日の鴨方麺祭りでのボランティアには、93名が参加し、2日間で延べ162名が、何らかのお役に立てたらと動いてくれました。
そして、地域の専門家に依頼し、福祉分野を選択している生徒への手話や読み聞かせなどの講義を行っていただいたり、逆に、保育分野の生徒が、赤ちゃんサロンなどに出向いて、子ども達との遊びやおもちゃの制作などに携わらせていただいています。
地域の歴史を学んだり、地域の水質などの調査など自然環境を学んだりもしています。
さらに、日々の学習活動に支援を必要と感じている生徒に対しては、自立活動支援として、本校の1年生の希望者から選抜し、木曜日の7時限に教室を開いています。
この取り組みは、授業を行うと言うよりは、各自の困っていることについて、どのようにしたら困り感の解消につながるのかを学ぶ教室となっているのです。
昨年度まで高校での通級指導の研究を行っていた岡山御津高等学校から、1名が木曜日にこちらに勤務していただき、本校の担当者とともに、木曜の7時限に指導をしているところです。この学びは、全職員で共有すべく、通信の発刊等により伝達をしています。
進路状況についても、進学においては、県内の大学・短大・専門学校等から指定校推薦枠をいただいておりますし、推薦やAO入試などで進学をしています。就職については、ご存知のとおり、昨今の景気のおかげなのか、求人票が処理しきれないほど来ており、しっかりと子ども達に会社を研究してもらい、受験し、昨年度もほぼ内定をいただけている状況です。
このような鴨方高校でございます。是非とも本校を受験いただき、一歩ずつ、少しずつ子ども達を成長させていただきたいと思いますし、支援をさせていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。