1年生「英文法」の授業で、「ゾウのはな子」の英文を読みました。タイからきたはな子は、上野動物園や井之頭自然公園で人気となった後、事故をきっかけに人間不信となるが、担当飼育員の山川さんと出会い心を開き始め、国内最高齢である69歳まで生き抜いたお話です。生徒はまた、「かわいそうなぞう」についても学び、命の尊さや人間の責任について考えました。偶然にも「英語コミュニケーションⅠ」の授業では、ファシリティードッグ・ベイリーについて学んでおり、動物と人間の関わりについて考えるよいきっかけとなったと思います。
生徒の感想を一部紹介します。
・私は動物が大好きなので戦時中に数々の動物が殺処分されたことを知り、ショックと悲しい気持ちがありますが、人々の安全を考えてのことで仕方ないことというのがわかり、複雑な気持ちになりました。「かわいそうなゾウ」の中で自分がたくさん可愛がって育てたゾウを自らの手で殺さないといけないことになり、飼育員さんも苦しみと悔しさの中殺処分したことを考えるとすごくつらい気持ちになりました。もう戦争は起こらないでほしいと思いました。
・戦時中の動物園の動物たちのことをよく考えてみると気にしたことがなくて、戦時猛獣処分というものが行われていたということを初めて知り、動物たちがかわいそうで悲しい気持ちになりました。私のように動物が処分されていたことを知らない人はいると思うので、知ってもらい1人1人が動物との関係について考えていけたらいいなと思いました。
・家族のように育てた子を殺してしまうのもつらいのに、自分自身で手を下すとなると、もっと苦しかっただろうなと思いました。自分もペットを飼っていますが、想像するだけですごく悲しい気持ちになりました。人間と動物がお互い幸せな気持ちでいられるようにするのは難しいことかもしれないが、そうしたいって気持ちをみんな持つべきだと思いました。
